Yumi Zouma / No Love Lost to Kindness

Genre: Alt RockIndie PopArtist: Yumi Zouma

(ここに感想を書きます)

(Haru)

Influences

Smashing Pumpkins / Nirvana / Hole / Blur / Fleetwood Mac / Alvvays(いずれも本人たちの発言から)

Release Info

  • Year2026
  • LabelNettwerk
  • FormatLP

SS Report

概要

ニュージーランド・クライストチャーチで結成されたバンド、Yumi Zouma の5作目のアルバムです。2026年1月30日に Nettwerk からリリースされました。Nettwerk から出る最初の作品で、全12曲です。

これまでのアルバムは、『Yoncalla』(2016年)、『Willowbank』(2017年)、『Truth or Consequences』(2020年)、『Present Tense』(2022年)です。2023年に EP『EP IV』を出しています。

メンバーは Christie Simpson(ボーカル、キーボード)、Josh Burgess(ギター、ベース、ボーカル、キーボード)、Charlie Ryder(ギター、ベース、キーボード)、Olivia Campion(ドラム)です。拠点はそれぞれメルボルン、ニューヨーク、ロンドン、ウェリントンと、4都市に分かれています。

制作

主な録音はメキシコシティです。2023年、北米ツアーの合間の約1週間、Lucerna Records のスタジオでセッションを行いました。ニューヨークやロサンゼルスより安かったことも、選んだ理由のひとつだそうです。

そのほか、オークランドの Roundhead Studios で仕上げのセッションを行い、ペダルスティールを録音しています。「Cowboy Without a Clue」の一部は、Burgess が2024年に旅行したインドのチェンナイで録音し、シタールの奏者が参加しています。

プロデュースは Josh Burgess と Charlie Ryder です。ミックスは Simon Gooding とする記事があります。

4都市・3大陸に分かれて作業しています。Ryder は、夜のうちに送った音源が「最高」か「最悪」になって戻ってくるのが、この体制のいちばん良いところであり、いちばんもどかしいところでもある、と話しています。

シングル・代表曲

  • Bashville on the Sugar(2025年4月。Nettwerk との契約時に公開)
  • Blister(2025年5月)
  • Cross My Heart and Hope to Die(2025年7月)
  • Drag(2025年9月。アルバムの発表と同時に公開)
  • Phoebe’s Song(2025年11月)
  • 95(2025年12月)
  • Did You See Her? / Waiting for the Cards to Fall(最後の曲)(レビューで挙がる曲)

本人の発言

  • バンドは、このアルバムを作った時期を、バンドを始めてからいちばん摩擦の多い創作期間だったと述べています。(Rolling Stone AU、2025年)
  • バンドは、これまでの柔らかくぼかした音作りを意識的に捨て、ドリームポップを離れてロックバンドになる作品だ、と述べています。(NZ Music Commission、2026年)
  • Christie Simpson は、「Drag」は大人になってから受けた ADHD の診断をもとにした曲だと話しています。何か月も、悲しみ、喜び、苛立ち、受け入れ、安堵が入り混じっていたそうで、内なる子どもへの合図であり、受け入れたことの表れだと語っています。(Rolling Stone AU、2025年)
  • タイトルは、響きが良かったので選んだそうです。Simpson によると、「Kindness」はブレインストーミングの中で出てきた言葉で、憎しみが当たり前になった世の中への前向きな表明だとのことです。(NZ Musician)
  • Simpson は、「Did You See Her」では Stevie Nicks の初期のデモの感触を再現したかったと話しています。Olivia Campion のおかげで、ライブのバンドがよりロック寄りになったとも語っています。(NZ Musician)
  • Josh Burgess は、メキシコシティでは街のどこにでも音楽があったと話しています。スタジオにこもると摩擦が生まれ、その場でたくさんの曲が書かれたそうです。(NZ Musician)
  • Simpson は、アルバムは「大きな音と静けさの両極」を探る作品だと話しています。生活も世の中も変わったので、曲はより怒りと悲しみを帯びたそうです。急な転身ではなく、前の EP から続く変化だ、とも語っています。Ryder は「グランジへ向かう大きな変化」と表現し、Burgess は今回の制作は「手放す」練習だったと話しています。(The Luna Collective、2026年)
  • Charlie Ryder は、『Present Tense』はとても磨き込まれた作品だったが、今回はもっと力強く本能的な音を求めたと話しています。今はバンドを大きくすることより、メンバー同士の関係をいちばん大事にしているそうです。(Rolling Stone AU、2026年)
  • バンドの全曲解説によると、「Bashville on the Sugar」は Burgess が10年以上住むニューヨークの地下鉄へのラブソングです。「Phoebe’s Song」は Burgess がパートナーに書いた曲で、バンドとして初めて転調を使い、Macy Gray「I Try」から着想を得たそうです。目指したのは、耳に残るキャッチーさより、もっと大きくアンセムのようなものだったと述べています。(FLOOD、2026年)
  • 「Cowboy Without a Clue」は、ツアーに出て誰かを家に残していくことがテーマだそうです。距離が10年以上にわたって、自分たちの創作と友情を形づくってきた、とバンドは述べています。(NZ Music Commission、2026年)

評価

  • Melodic Magazine(Christine Sloman、2026年):ドリームポップから離れ、グランジ、オルタナ、スタジアムロックへ向かった、いちばん正直な作品としています。留保は、昔からのファンは戸惑うかもしれない点です。
  • 13th Floor(Azrie Azizi、2026年):「耐久の記録」と呼び、離れて活動していることを強みとして評価しています。「Drag」を作品の感情の中心、「Blister」を新しい時代の意思表示と見ています。
  • everythingisnoise(David Rodriguez、2026年):転換点となる作品で、彼らの最高作のひとつとしています。留保は、タイトルの意味が分かりにくいことです。
  • Song Bar(Peter Kimpton、2026年):前半は速く尖っていて、後半はドリーミーだとしています。New Order や90年代のインディーの響きを指摘しています。留保は、後半が少し穏やかになることです。
  • muzic.nz(Tom Langdale-Hunt、2026年):より大きく大胆だが、ちゃんと彼ららしい作品としています。留保は、シングルのフックがときどき予想どおりなことと、最後の曲の盛り上がりが爆発しきらないことです。
  • The Guardian:ドリームポップから、より硬いギターと大胆な意図へ移った、と評したとされています。(Wikipedia 経由で確認。記事本文は未確認)

出典

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